本日は、三井住友カード(NL)の通常カードとゴールドカードの損得分岐点について、解説しています。
私自身三井住友カード(NL)の通常カードを作ったのですが、「ゴールドカードの方がお得ではないか?」と思い、それぞれについて調べてみました。
特に「投資信託の積み立てがあるから年間100万円以上の決済で特典を貰いやすいぞ!」と思っていた人は、きちんと調べないと後悔することがわかりました。
ぜひご覧ください。
三井住友カード(NL)とは?
三井住友カード株式会社が発行しているクレジットカードで、最大の特徴はNumber Lessであること、つまりカードに番号(会員番号、有効期限、セキュリティーキー)が記載されていないことです。
このため、カード情報を盗み見されてしまう心配がなくなりますね。
番号自体はVpass(三井住友カードVISAカードの請求金額などを確認できるサービス・アプリ)で確認ができました。
以下、iOSのアプリのキャプチャです。
(※まだ作り立ての頃の写真なので利用金額が0です。)
番号を確認する場合も2段階認証を踏まないと情報を見れないので、かなりセキュリティー面は期待できそうですね。
三井住友カード(NL)の通常カードとゴールドカードの比較
三井住友カードの公式サイトより、以下のような簡単なまとめ表を作成しました。
(※通常カードとゴールドカードで異なる箇所を赤字にしています。)
違いについて、簡単に説明していきます。
先ずゴールドカードのみ年会費がかかる点に差がありますが、ゴールドカードで一度でも年間100万円の決済をしてしまえば永年無料になります。継続的に利用するかどうかに関わらず、1度無料化してしまうのはしておくのは1つの手段かと思います。
家族カードの年会費はどちらも無料ですが、公式サイトの書きぶりを見ると、ゴールドカードは後々有料化する可能性が残っている可能性がありますね。
(理由:通常カードのみ”永年”無料となっているため)
旅行傷害保険の違いは、ゴールドカードのみ国内旅行の補償が追加されていることです。ただし、追加されているのは、公共交通機関や宿泊先、ツアー参加中などの事故/怪我による死亡/ 障害保障のみで、入院保障などはありません。
ショッピング保険は、ゴールドカードで購入した商品が購入から200日以内に、破損や盗難などに合った場合に、自己負担を3,000円として補償してくれるので、非常に便利です。高額な衣服やテレビや冷蔵庫などの家電を購入した際には、カード利用控えを取っておくと良いでしょう。
(※ただしスマートフォンなどの携帯式通信機器や、自転車などは対象外ですので、ご注意ください。)
お申込対象についてはほとんど同様ですが、ゴールドは20歳以上かつ安定継続収入があるとの条件であり、会社員などでないと厳しい可能性があります。ただナンバーレスでない通常の三井住友カードのゴールドは原則30歳以上なので、少し緩い審査基準となっている可能性もありますね。
三井住友カード(NL)のゴールドカードの注意点
年間100万円の決済による特典(年会費永年無料や10,000ポイントの追加)は、100万円のカウント対象外となる支払いがあることには注意しましょう。
三井住友カードの公式サイトの記載を引用すると以下の通りです。
・下記ご利用はご利用金額の集計対象となりません。
年会費(クレジットカード、ETCカード、PiTaPaカード)、三井住友カードつみたて投資(SBI証券)、キャッシングリボ、海外キャッシュサービス、その他ローンの返済金、リボ払い・分割払い手数料、交通系含む電子マネーへのチャージ、弊社発行プリペイドカードへのチャージ、スマートフォンアプリ「Vポイント」へのチャージ、国民年金保険料、提携会社からの収納事務を委託された一部の保険料
SBI証券でのつみたて投資が対象外なのが痛いですね。
「つみたて投資はMAX60万円/年までできるから、残り40万円を決済するだけなら、年間100万円の条件は余裕!」と考えた人は要注意です。
また国民年金保険料も対象外なので、自営業の方は要注意です。
詳しくは以下をご覧ください。
三井住友カード(NL)の通常カードとゴールドカードの損得分岐点
三井住友カード(NL)の通常カードとゴールドカードの損得分岐点を、以下のようなグラフにしてみました。
上記のグラフは、つみたてNISAに40万円/年積み立てをしている前提で算出しています。またゴールドカードのポイント還元率には、年会費分の支出を考慮しています。
ゴールドカードが通常カードより得になる分岐点は、やはり10,000ポイントが貰える100万円が目安ですね。
またゴールドカードは200万円以上の決済だと還元率が1.0%を切ります。
ただし200万円以上の決済でも、三井住友カード(NL)のゴールドカードは、旅行傷害保険やショッピング補償が充実しています。そのため、補償が無い他社の年会費無料カードで1.0%のポイント還元を受け取るよりは、お得な可能性がありますね。
まとめ
投資信託の積み立て以外で100万円/年(=83,334円/月)以上の金額を決済しそうであればゴールドカード、しなそうであれば通常カードがオススメです。
また決済金額が200万円以上であれば、他社のカードの方がお得な可能性があります。
200万円以上決済する場合でも、今年いっぱいは三井住友カード(NL)のゴールドカードを100万円決済して、SBI証券のつみたて投資の還元率を1.0%にしておくメリットは大きいかと思います。
(理由:通常カードなら0.5%であるため)
最後に
いかがでしたでしょうか?
三井住友カード(NL)の申込みを検討している方の参考になれば幸いです。
その他色々は知識をブログでご紹介していきます。
個別のご相談等は、Twitterまでご連絡いただけますと幸いです。
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