オリックス生命の終身死亡保険は貯蓄にオススメできるのか?

保険

本日は、オリックス生命の終身死亡保険は貯蓄にオススメできるのか?をご説明していきます。

終身タイプの死亡保険は、オリックス生命の商品に限らず、円建て/外貨建てのものに限らず、無料相談のFP(=生保系FP)からオススメされるケースが非常に多いと思います。

本当にオススメできるのか、解説していきます。

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結論

私は個人的に、「寿命で亡くなった時に、遺族に生活資金を死亡保険金で残す」という目的であれば、終身死亡保険の加入は悪くないと思います。

貯蓄目的であればオススメできません。

ちなみに、オリックス生命の終身死亡保険は、利回りに直すと以下のパフォーマンスです。

<オリックス生命の終身死亡保険の利回り>
・死亡保険として見た場合:利回り約1.1%
・貯蓄として見た場合:利回り約0.8%

何故このような結果になるのか、解説していきます。

終身死亡保険とは?

商品の特徴

その名の通り、終身(=一生涯)加入する死亡保険です。

死亡保険などの生命保険には、加入できる期間で分けると以下の2つとなります。

<生命保険の種類>
・定期保険:一定期間のみの保険で、一般的に掛け捨てが多い
・終身保険:一生涯加入する保険で、ほとんどの死亡保険が貯蓄型である

このように終身死亡保険は死亡保障貯蓄機能の2つの特徴があるため、よく「保険で積立しましょう!」と営業マンもしくは生保系FPに案内されることが多いです。

貯蓄型の保険は手数料が高い?

ある程度金融リテラシーのある方であれば、「貯蓄型の保険は手数料が高いからNG!」と聞いたことがあると思います。

私はこの意見については半分賛成です。

これは、終身死亡保険の加入目的によって、保険会社の身入り、つまり私達が払う手数料が変わってきます。

その手数料が高い入り方というのは、終身死亡保険を貯蓄目的に加入した場合です。
※これはオリックス生命に限らず、円建て/外貨建てに限らず、全ての終身死亡保険は貯蓄目的に加入すると手数料が割高です。

何故、貯蓄目的で入ると手数料が高くなるかは、以下の「死亡保険/貯蓄として見たパフォーマンス」の欄で解説します。

オリックス生命の終身保険のパフォーマンス

内容

今回は、30歳男性として、保険料を計算しました。
※以下のように、オリックス生命のホームページから生年月日を入力することで、保険料を試算できます。

 

今回試算した終身死亡保険は、ライズ(RISE)という商品名です。

終身保険RISE[ライズ]|オリックス生命保険株式会社
オリックス生命保険株式会社の保険商品ページ。終身保険RISE(死亡保険)の特長やポイントについてご案内しています。ライズは、お手頃な保険料で死亡保障が一生涯続きます。解約払戻金がありますので、将来にも備えられる貯蓄性のある終身保険です。

内容は以下の通りです。

<オリックス生命 終身死亡保険 ライズ(RISE)の内容>
・契約年齢 性別:30歳 男性
・死亡/高度障害保障:1,000万円
・保障期間:一生涯
・支払保険料:21,640円/月
・保険料支払期間:60歳まで(=360カ月間)
・解約返戻金:約860万円(※支払完了後の金額)


※2021年7月9日現在の内容

またオリックス生命の終身死亡保険は低解約返戻金型と言い、保険料支払期間中に解約返戻金(=保険を解約した時に戻ってくる現金)を少なくする代わりに、保険料を安くする内容となっております。

低解約返戻金型だと、保険料支払期間中に解約した場合は支払った保険料の約70%が現金として戻ります。反対にいうと、保険料支払期間中の解約は必ず30%損をするということです。

死亡保険として見たパフォーマンス

60歳までに亡くなってしまった場合

先ず、60歳までの死亡保険として見たパフォーマンスを見ていきます。

この場合は、掛け捨ての死亡保険の方が優秀です。

例えば、同じオリックス生命の掛け捨ての死亡保険(ブリッジという商品)で、30歳 男性が死亡保障1,000万円を確保する場合は、以下の通り1,883円/月の掛捨保険料支払いで確保可能です。


※2021年7月9日現在の内容

死亡保険(定期保険)Bridge[ブリッジ]|オリックス生命保険株式会社
オリックス生命保険株式会社の保険商品ページ。ネット専用定期保険Bridge(死亡保険)の特長やポイントについてご案内しています。ブリッジは、申込方法をインターネットに限定しお手頃な保険料を実現した定期保険。保険金額と保険期間を自由にカスタマイズできます。

同じ1,000万円の死亡保障であれば、パフォーマンスは同じと考えがちですが、掛け捨ての死亡保険に入っていれば亡くなったタイミングまでに払わなかった保険料差額分だけ多くの金額が遺族に残ります。

具体的には、保険料支払いが19,757円/月も安いので、40歳で亡くなった場合は約237万円、50歳で亡くなった場合は約474万円が、遺族に多く残ります。

60歳以降に亡くなった場合

反対に、60歳以降の死亡保険として見ていきましょう。

60歳以降の死亡保障は、掛捨の死亡保険では確保できない場合が多いです。

オリックス生命の終身死亡保険であれば、合計779万円の支払いで一生涯の死亡保険を1,000万円確保できます。

人はいつか必ず亡くなりますので、必ず約221万円増えた金額を死亡保険で残せるということになります。

これを資産運用として見てみましょう。

掛け捨て死亡保険との保険料差額は19,757円/月です。また30歳男性の平均余命は厚生労働省(※詳細以下URL)によると52年間(=82歳まで)です。

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life19/dl/life19-02.pdf

19,757円/月を60歳まで(=30年間)積立てて資産運用して、82歳まで(=22年間)据え置いて資産運用した場合を計算します。

結果は以下の通りです。

<資産運用シミュレーション結果>
・利回り1.0%の場合:税引後約968万円(税引前約1,033万円)
・利回り1.1%の場合:税引後約1,000万円(税引前約1,072万円)
・利回り1.2%の場合:税引後約1,033万円(税引前約1,113万円)
※利回りは常に一定であると仮定
※税金は利益に対して20%で計算

つまり、オリックス生命の終身死亡保険は、老後の死亡保障を目的とした場合、利回り1.1%の価値があるということになります。

※以下計算詳細

①19,757円/月を30年間、利回り1.1%で積み立てると842.2万円
②842.2万円を利回り1.1%で22年間運用すると税抜前1,072万円(=842万円✕1.011の22乗=842万円✕1.272…)
③税抜後1,000万円(=1,072万円ー(1,072万円ー19,757円✕360カ月)✕20%)


※金融庁の資産運用シミュレーションのページより作成

資産運用シミュレーション : 金融庁
NISA(少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。今後どのように資産を運用していけばいいか、自分ではなかなかわからないもの。シミュレーションをもとに、自分にとって最適な資産運用法を考えましょう。

貯蓄として見たパフォーマンス

オリックス生命の終身死亡保険を貯蓄として見ると、21,640円/月を30年間積み立てて、860万円を受け取れる商品となります。

これを利回りに直すと約0.62%、利益に対する課税20%を考慮すると約0.80%です。

死亡保険より利回りが下がりますね。

解約返戻金は支払保険料と比較をすると約80万円の利益が出ていますが、死亡保険額と比較すると約140万円の損失です。
※言い換えると140万円保険会社に手数料を支払ったことになります。

また途中解約すると30%の損が出ることも気になりますね。

※以下計算詳細

①21,640円/月を30年間、利回り0.8%で積み立てると税抜前880.1万円
②税抜後860万円(=880.1万円ー(880.1万円ー21,640円✕360カ月)✕20%)


※金融庁の資産運用シミュレーションのページより作成

資産運用シミュレーション : 金融庁
NISA(少額投資非課税制度)のしくみや投資について基本から解説します。今後どのように資産を運用していけばいいか、自分ではなかなかわからないもの。シミュレーションをもとに、自分にとって最適な資産運用法を考えましょう。

まとめ

オリックス生命の終身死亡保険は、利回りに直すと以下のパフォーマンスと言えます。

<オリックス生命の終身死亡保険の利回り>
・死亡保険として見た場合:利回り約1.1%
・貯蓄として見た場合:利回り約0.8%

これを高いと見るか低いと見るかは、皆さんのご判断にお任せします。

最後に

いかがでしたでしょうか?

貯蓄型保険も、このように場合分けをすることでパフォーマンスを図ることができます。

その他色々は知識をブログでご紹介していきます。
今入っている保険や、加入を検討している保険の診断なども個別に承れますので、Twitterかお問い合わせからご連絡いただけますと幸いです。

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